/11月、寺田センターバス停で道路端の林に目をやると、赤紫に色づいた雑木が目に飛び込んでくる。近づいて見るとこの赤紫色の星状の花びらは、実は愕でその中に濃い瑠璃色の実がある（写真左）。これらの色は近紫外線領域の色覚を持つ小鳥たちにとってヒトが感ずるよりも目を引くことだろう。これは本種の繁殖戦略かも知れない。本種はクサギ（シソ科）と呼ばれ、葉っぱが臭いことから名づけられたと言われているが、これを揉んで匂ったけど臭いとは思わない。本種は林の植生における先駆植物で鳥に運ばれ日当たりの良い雑木林の縁に繁茂する。高さ５，６mにもなり、８月には乗り出すように白い花を咲かせ芳香を放つ（写真右）。
/写真１ クサギの実と花 於寺田センターバス停近く撮影：2020.11と2021.8
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