29.寺田緑地に整備された遊歩道について

/図1で示すように、当団地は三方を八王子市緑地公園に囲まれています。入所当時、公園の北側斜面は草叢で毎年春になると花見と宴会で賑わっていたことが想い起こされます。あれから40年、豊かな生活環境として整備された里山は、人の手が入ることが少なくなり、現状では、笹薮(アズマネサザ)とサクラやコナラの老木が目立つようになった。とりわけ、アズマネサザは林床への光を遮り、風通しを悪化させ、森の多様性を著しく阻害している。

そんな中、八王子市は、NPO(森のスタイル研究所)の協力の下で里山の森の再生と生物多様性の回復を目指して、寺田緑地の整備と緑化事業を立ち上げた。もう2,3年前になるが、企業とタイアアップして新人研修の一環として80人もの規模でササ刈りが数日間に亘って実施された。新人研修生にとって野外での作業を通して友人作りや協力的精神を醸成するための良い研修になったことであろう。その際、新しい遊歩道(図1の点線)が主催者側の好意で整備された。また、歩道脇の笹と小枝で作られたサークルは、小鳥(多分、ウグイスやガビチョウ)たちの巣作りためだそううだ。

 今では、森は明るくなり、植生も変化しつつある。この小道も住民の遊歩道として、また子供たちの下寺田と当団地をつなぐ小道として活用されている。筆者にとっても良い散歩道になった。

/図1 団地の周りの遊歩道(赤線)と新しい道(点線)

/写真1 新しい遊歩道から94号棟への眺め


投稿日

カテゴリー:

投稿者:

タグ:

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です