2.我が住宅管理組合の植生について

/当団地の組合員は240戸余りの中規模の団地である。高木委員会による高木台帳によれば、団地にある高木(幹回り45㎝以上)は23種、407本に上る。そのもっとも多い樹木12は下表のとおりである。

カエデ101エノキ33サクラ19アカシデ11
トチノキ72コナラ29ケヤキ17マテバシイ9
カシ48スダジイ26コブシ14エゴノキ

第1位はカエデ、101本、圧倒的な数を占めている。古来日本人は秋の紅葉を愛でる風習がある。モミジはその代表的な樹木である。我が団地のモミジは素晴らしいとの評判がある。第2位のトチノキは当団地のシンボルであるが、狭い団地では少々厄介な存在でもある。マロニエと言えば、パリシャンゼリーゼの大通りに思いを馳せる方もあるかも知れません。この広々とした場所こそ「空は暮れて丘の涯に……なつかしのマロニエの木陰」の有名なシャンソンに相応しい。第3位のカシと第5位のコナラは武蔵野の雑木林を代表する樹木であるが、その他代表的なものに、アカシデ・イヌシデ、エゴノキ、ムクノキ、ヤマザクラ、ハンノキなどがある。当団地にはムクノキとハンノキを除いてすべて存在し、その意味では団地は武蔵野の雑木林を再現しているとも言える。武蔵野を開発して造られた団地は、その建設に当たって武蔵野の植生を保持すべきとする法的義務があったのかも知れない。


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