19.セッコクー団地周辺のランたち

/団地周辺のランたち

ランと言えば、特異な生態系をもつこと、また、貴重で、絶滅危惧種が多いことを直ぐに連想する。確かにランは、環境圧力に弱く、開発により、また、珍重さゆえに盗掘され、年々その数を減らしている。当団地周辺で見られるランとして、まず、気品のあるお馴染みのキンラン・ギンランがある。また、あちこちの芝生に生えるネジバナもラン科の仲間であると言うことを最近知った。園芸種としては、シラン、エビネ、シュンランもうそうだが、団地の庭でよく見かけるが、珍重なクマガイソウなども育種として見かけることがある。珍しい野生ランとして、ひっそりと佇むマヤラン、ムヨウラン、珍しいなどを周辺の舗道の脇などで思いがけなく発見するも、同じ場所には定着せずいつの間にか消えている。

 さて皆さん、当団地の周回道路の91号棟の前のエゴノキとカエデに着生したセッコクをご存知だろうか。91号棟のN.Y.さんから寄稿がありましたのでご紹介します。

/セッコク

/セッコク(石斛)は日本に自生するランの仲間で、デンドロビウムの一種です。

我が家にあるものは高尾山麓の花屋で購入した野生種で、ゴールデンウィークの頃に花を咲かせてくれます(写真1)。セッコクの花は、朝夕さわやかな良い香りを放ちます。周回道路の91号棟前の街路樹に這わせていますので、通りがかったときにでも匂ってみてください。

/花屋さんで売られている外国のデンドロビウムは、葉の間に花を咲かせています。それに対して、セッコクの生育周期はちょっと違っています。花が終わると同時に新芽が伸び、1年で葉をつけて充実したバルブ(ランの茎の部分)に成長します。次の年の冬に葉を落とし、棒のようなバルブだけになります。まるで枯れているようです。そして新芽からちょうど2年経過した春、棒状のバルブの節の部分から花芽が出て開花します。花が終わったバルブからはもう花芽が出ることはありませんが、次の世代への栄養補給の役割を担いつつ、次第に細り枯れていきます。

バルブの本数が増え鉢に入らなくなったころ(数年に一度)植え替えます。花が終わったタイミングにハサミで分割して植え替えです。育て方は極めて簡単です。着生ランなので、鉢の中に入れて吊るす方法と、木に這わせる方法で栽培しています。雨が当たる場所に置くことと、日光が当たることだけ。 水やりも肥料も不要です!!


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